こんにちは。八ヶ岳へ移住、セカンドライフ!、運営者の「卓郎」です。八ヶ岳の揚げパンについて調べていると高見石小屋の登山情報やハイジの村の桔梗信玄餅揚げパンなどの情報が出てきてどちらに行けばよいのか迷ってしまうことはありませんか。また冬のアクセスやカロリーや値段についても気になるところですよね。この記事では現地に住む私だからこそわかるリアルな事情を交えて、あなたの目的に合った美味しいパンへの道のりをご案内します。

  • 登山をして食べる高見石小屋と車で行けるハイジの村の違い
  • 高見石小屋へ行くための具体的なルートや駐車場情報
  • テイクアウト不可の原則と持ち帰りをするための準備
  • 冬季閉鎖や雪山装備など季節ごとの注意点とアクセス方法
  • 高見石小屋の山小屋とハイジの村の建物比較イメージ

八ヶ岳の揚げパンの名店である高見石小屋の魅力とは

八ヶ岳で「揚げパン」といえば、まず多くの人が思い浮かべるのが北八ヶ岳にある「高見石小屋」です。ここは単なるパン屋さんではなく、山小屋なんですよ。標高2,300メートルという雲上の世界で食べる揚げたての味は、まさに格別です。しかし、そこへ辿り着くには少しばかりの「冒険」が必要です。ここでは、苦労してでも食べに行きたくなる高見石小屋の揚げパンの魅力と、知っておくべき重要事項について深掘りしていきますね。

高見石小屋のメニューと値段や味の種類をチェック

高見石小屋の揚げパンがこれほどまでに愛される最大の理由は、なんといっても注文を受けてから揚げる「ライブ感」と、そのクオリティにあります。作り置きではなく、その場で揚げてくれるため、手元に届いた瞬間はまだ熱々。一口かじれば「サクッ」とした小気味よい音が響き、中は驚くほど「ふわふわ」の食感が待っています。標高が高い場所では気圧の関係でお湯の沸点が下がり、調理が難しいと言われますが、この揚げパンは地上のお店にも負けない、いや、この環境だからこそ数倍美味しく感じる魔法がかかっているんです。

気になるお値段ですが、基本的には2個セットで500円(税込)という、山小屋とは思えない非常に良心的な価格設定です。ヘリコプターや歩荷(ぼっか)さんが食材を運ぶコストを考えると、これは「儲けなしのサービス品」と言っても過言ではないでしょう。この価格の手頃さが、「せっかく来たから食べていこう」という気持ちを後押ししてくれますね。

味のラインナップは以下の5種類。通常時は、ここから「好きな味を2つ選ぶ」システムになっています。どれも魅力的で迷ってしまいますが、その日の気分や体調に合わせて選ぶのも登山の楽しみの一つです。

高見石小屋の揚げパンメニュー・ライブ揚げの魅力

味(フレーバー) 特徴・おすすめポイント ターゲット層
きなこ 王道の和風甘味。たっぷりまぶされたきな粉の香ばしさが口いっぱいに広がります。どこか懐かしい学校給食のような味わいで、迷ったらまずはこれを選べば間違いありません。 初回訪問者、全年齢層
ココア 濃厚な甘さが特徴。登山で疲労した体は糖分を求めているので、脳まで染み渡るようなこの甘さが最高のご褒美になります。お子様にも大人気ですね。 疲れたハイカー、子供
抹茶 ほろ苦さと甘味のバランスが絶妙です。揚げパンはどうしても油分を含みますが、抹茶の風味が口の中をさっぱりとさせてくれます。大人な味わいを楽しみたい方に。 大人、外国人観光客
チーズ 唯一の塩味(セイボリー)系です。これと甘い味を組み合わせるのが私の鉄板。「甘い・しょっぱい」の無限ループが完成し、食欲が止まらなくなります。 甘い物が苦手な方、セット用
黒ゴマ 芳醇な香りとコクが特徴。噛むほどにゴマの風味が広がり、和菓子好きにはたまりません。リピーターの方やシニア層に特に支持されている印象です。 リピーター、健康志向

知っておきたい注文のルール
繁忙期(GW、夏休みの土日、紅葉シーズンなど)は、厨房のオペレーション効率を上げるため、「好きな味を選ぶ」ことができず、「全種類セット」のみの販売になる場合があります。一見デメリットに思えるかもしれませんが、グループでシェアして全種類を食べ比べできる絶好のチャンスでもありますよ。

苔の森散策とランプの灯る小屋の雰囲気を楽しむ

高見石小屋の揚げパン体験は、ただ食べるだけでは完結しません。そこに至るまでのアプローチと、小屋そのものが持つ独特の空間演出がセットになって、初めて「ブランド」として成立しているんです。私が何度でも訪れたくなる理由は、まさにこのロケーションにあります。

まず、小屋へ向かう道中は、北八ヶ岳を象徴する「苔の森(Koke no Mori)」を通ります。ここは日本蘚苔類学会によって「日本の貴重なコケの森」に選定されており、足元には500種類以上もの苔が緑の絨毯のように広がっています。雨上がりなどは特に雫がキラキラと輝き、まるでジブリ映画の世界に迷い込んだような幻想的な風景に出会えます。息を切らして歩いた先に現れる小屋の姿を見た時の達成感は、何物にも代えがたい調味料になります。

そして、小屋の中に足を踏み入れると、そこにはまた別の非日常が待っています。高見石小屋は、昼間でもあえて照明を落とし、ランプ(カンテラ)の灯りだけで営業していることが多いんです。木のぬくもりを感じる内装と、揺らめく炎のオレンジ色の光。薄暗い空間で揚げパンを頬張りながら、名物の「コケモモジュース(550円)」や温かいコーヒーを飲む時間は、本当に贅沢なひとときです。

「コケモモジュース」は、甘酸っぱい炭酸割りで、揚げパンの油分をすっきりと流してくれます。このペアリングは個人的に最強だと思っているので、ぜひ試してみてください。

白駒の池駐車場からのアクセスと所要時間

さて、ここからは具体的なアクセス方法について解説します。「山小屋」と聞いて身構える方もいるかもしれませんが、北八ヶ岳エリアは南八ヶ岳(赤岳など)のような険しい岩場とは異なり、比較的なだらかな森歩きがメインです。初心者の方でも十分にチャレンジできる場所ですよ。

最も一般的かつ最短のルートは、国道299号線(メルヘン街道)沿いにある「白駒の池駐車場」を起点にする方法です。

苔の森の散策ルートと冬季メルヘン街道閉鎖の案内

具体的なルート詳細

  • 起点:白駒の池駐車場(有料:普通車600円程度 ※変更の可能性あり)
  • ルート:駐車場 → 白駒の池入り口 → 白駒の池周回分岐 → 高見石小屋
  • 所要時間:片道約40分〜1時間程度(休憩含まず)
  • 標高差:約200メートルほど登ります。

駐車場から歩き始めてすぐ、美しい「白駒の池」の湖畔に出ます。そこから小屋までは登り坂が続きますが、登山道はよく整備されています。ただし、「観光地の遊歩道」とは少し違います。木の根が張り出していたり、大小の岩がゴロゴロしている箇所も多いです。

服装と靴について
スニーカーでも行けないことはありませんが、雨で濡れた木道や岩は非常に滑りやすく危険です。捻挫などの怪我を防ぐためにも、足首を保護できるトレッキングシューズ(軽登山靴)を強く推奨します。服装も、動きやすく乾きやすい化繊の素材を選び、羽織るものを一枚持参するのがベストです。

登山初心者のための装備選びについては、当サイトの以下の記事でも詳しく解説していますので、準備の参考にしてみてください。
八ヶ岳初心者が揃えるべき登山の服装と装備ガイド

混雑や営業状況を確認して確実に食べるコツ

「せっかく登ったのに売り切れだった…」「駐車場に入れなくて諦めた…」そんな悲しい事態を避けるために、現地のリアルな混雑事情を知っておくことは非常に重要です。高見石小屋の揚げパンは、今や全国区の知名度を持つため、ハイシーズンの混雑は想像以上です。

特に注意が必要なのが、「白駒の池駐車場」の争奪戦です。紅葉のピーク時(9月下旬〜10月上旬)やゴールデンウィーク、夏休みの連休などは、朝の8時〜9時の時点で駐車場が満車になり、入場待ちの長い列ができることが日常茶飯事です。メルヘン街道は一本道なので、渋滞にはまると身動きが取れなくなります。

確実に食べるための戦略的アドバイス

  • 早朝到着が鉄則:可能な限り、朝7時〜8時台には駐車場に到着するように計画を立てましょう。早起きは三文の徳、ならぬ「揚げパンの徳」です。
  • 平日を狙う:もしスケジュール調整が可能なら、土日祝を避けて平日に訪れるのがベストです。ゆったりと小屋の雰囲気を楽しめます。
  • 公式情報の確認:山小屋の営業は、天候や物資輸送の状況に左右されます。資材不足で揚げパンの提供が一時休止になったり、臨時休業になることも稀にあります。出発直前に、高見石小屋の公式サイトや公式SNS(XやInstagram)で最新の営業状況をチェックする癖をつけましょう。

テイクアウト不可でも持ち帰りする裏技と注意点

高見石小屋の駐車場混雑時間とタッパー持参の裏技

この記事を読んでいる方の中で、「家族にお土産で買って帰りたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。ここで非常に重要な注意点をお伝えします。高見石小屋の揚げパンは、「原則テイクアウト不可」です。

これは意地悪でそうしているわけではありません。国立公園内である八ヶ岳では、環境保全の観点からゴミの削減(Leave No Trace)が徹底されています。そのため、使い捨てのプラ容器やビニール袋などの包装資材を小屋側からは一切提供していないのです。また、揚げたて一番の美味しさを味わってほしいという店主の想いもあるでしょう。

しかし、諦めるのは早いです。実は、「容器を自分で持参した場合に限り」、自己責任での持ち帰りが黙認されているという、知る人ぞ知る「抜け道(裏技)」が存在します。

持ち帰りを成功させるための準備

もし持ち帰りを希望するなら、以下の準備を必ず整えてから出発してください。

  1. タッパーを持参する:ビニール袋だと、下山中のリュックの中でパンが潰れてペシャンコになってしまいます。ハードケースのタッパー(お弁当箱サイズ)が最適です。揚げパンは意外とボリュームがあるので、少し大きめのものが良いでしょう。
  2. ジップロックも予備で:油分が漏れ出さないよう、タッパーをさらにジップロックに入れると安心です。
  3. 自己責任の理解:時間が経つと油が回って味が落ちる可能性があります。また、夏場は痛みやすいので保冷剤を持つなどの工夫も必要です。あくまで「自己責任」であることを忘れずに。

自宅に持ち帰った揚げパンは、オーブントースターで軽く温め直すと、カリッとした食感が復活して美味しくいただけますよ。家族への最高のお土産になるはずです。

冬のアクセスは注意!雪山装備とルートの確認

冬の八ヶ岳は、一面が雪に覆われた白銀の世界となり、夏とは全く違う美しさを見せてくれます。「雪景色の中で食べる熱々の揚げパン」は、多くの登山愛好家の憧れです。しかし、冬に高見石小屋へ行く場合、アクセス方法は夏と根本的に異なります。

最大の違いは、夏に使っていた国道299号線(メルヘン街道)が、「冬季閉鎖」となることです。例年11月中旬から4月下旬にかけて、麦草峠を越える区間が通行止めになります。

冬季閉鎖情報の確認元
道路の閉鎖期間は積雪状況により年ごとに変動します。計画を立てる際は、必ず道路管理者の公式発表を確認してください。
(出典:長野県佐久建設事務所『冬期通行不能区間等(佐久建設事務所管内)』)

つまり、一番楽な「白駒の池駐車場」には車で行けません。冬の主なルートは以下の2つになります。

  1. 渋の湯(Shibunoyu)ルート:奥蓼科温泉郷にある「渋の湯」登山口から登るルート。樹林帯を登り続ける本格的な登山道です。
  2. ピラタス蓼科スノーリゾート経由:ロープウェイで山頂駅まで上がり、そこから雪山を歩いて北横岳方面などを経由、あるいは縞枯山荘方面からアプローチするルート。

どちらのルートを選んでも、雪の上を数時間歩くことになります。スニーカーは絶対に不可能です。アイゼン(6本爪以上推奨)やチェーンスパイク、場合によってはスノーシュー(ワカン)といった専用の雪山装備が必須です。また、気温はマイナス10度〜20度になることもあります。防寒対策を完璧にしなければ、命に関わるリスクがあります。

「揚げパンを食べたい」という軽い気持ちだけで冬に入山するのは危険です。しっかりと雪山の知識と装備を持った上で、あるいはガイドツアーなどを利用して挑戦してください。

ドライブで行く八ヶ岳の揚げパンならハイジの村へ

ここまで読んで、「山登りはちょっとハードルが高いな…」「小さな子供やお年寄りと一緒だから無理かも」と思われた方もいるでしょう。安心してください。八ヶ岳エリアには、車で直接アクセスして楽しめる、もう一つの「揚げパン」が存在します。

それが、山梨県北杜市にある花と星のテーマパーク「ハイジの村」です。アニメ『アルプスの少女ハイジ』の世界観を再現したこの施設でも、ユニークで美味しい揚げパンに出会うことができます。

ハイジの村の桔梗信玄餅揚げパンの特徴

ハイジの村で人気の桔梗信玄餅揚げパンの特徴

ハイジの村の園内にあるベーカリーショップ「ハイジの隠れ家」で販売されているのが、山梨県を代表する銘菓「桔梗信玄餅(ききょうしんげんもち)」とコラボレーションした「桔梗信玄餅揚げパン」です。

この商品は、アニメにも登場するような白くてふわふわの「ハイジの白パン」をベースにしています。そのパンの中に、なんと桔梗信玄餅(求肥)、特製の黒蜜ジャム、そしてきな粉クリームを包み込み、油で揚げて仕上げています。仕上げに表面にもたっぷりのきな粉と黒蜜がかけられており、見た目からして食欲をそそる一品です。

「ハイジの白パン」という洋風の要素と、「信玄餅」という和風の要素が見事に融合した、まさに和洋折衷のスイーツ。山梨観光のお土産話としてもインパクト抜群ですね。

桔梗信玄餅揚げパンの口コミと味わいの評判

実際に現地で食べた方や、お土産で購入した方の口コミを見てみると、その味わいには様々な評価があります。

肯定的な意見としては、「白パンのしっとりモチモチした食感と、中の求肥(お餅)の食感のコントラストが面白い」という声が多く挙がっています。揚げパン特有のジューシーな油分を、きな粉の香ばしさが程よく中和しており、甘党にはたまらない満足感があるようです。ワンハンドで手軽に食べられるため、園内に咲く季節の花々(チューリップやバラ、ひまわりなど)を眺めながらの食べ歩きに最適です。

一方で、少し辛口な意見としては、「パン生地の主張が強くて、信玄餅の繊細な味が少しぼやけてしまっている」という感想も見受けられます。確かに、パンとお餅が一体化してしまうため、「信玄餅そのもの」の味を期待しすぎると少しイメージと違うかもしれません。あくまで「信玄餅風味の新しい創作パン」として楽しむのが正解でしょう。

園内には素敵なテラス席も用意されているので、天気の良い日は八ヶ岳や南アルプスの山々を眺めながら、ゆったりとティータイムを楽しむのが私のおすすめスタイルです。

高見石小屋とハイジの村の揚げパンを徹底比較

「結局、どっちの揚げパンを食べに行けばいいの?」と迷っている方のために、これら二つの揚げパンの特徴を定量・定性的に比較してみました。あなたの旅の目的やメンバーに合わせて選んでみてください。

高見石小屋とハイジの村の揚げパン徹底比較まとめ表

比較項目 高見石小屋(北八ヶ岳) ハイジの村(北杜市)
ジャンル 山ごはん(要登山) 観光地スイーツ(ドライブ)
アクセス難易度 :片道40分以上の歩きが必要。動きやすい服装・靴が必須。 :車で施設の駐車場まで直行可能。普段着でOK。
主な味・特徴 素材重視(きなこ・ココア・チーズ等)。揚げたてのサクサク感が売り。 ブランド重視(信玄餅・黒蜜)。モチモチ感とコラボの話題性が売り。
価格感 2個セット 500円(コスパ◎) 単品販売(変動あり、お土産価格)
体験価値 自らの足で稼ぐ「達成感」と、苔の森やランプ小屋という「非日常空間」。 手軽に楽しめる「リゾート感」と、お土産選びもできる「利便性」。
おすすめの客層 自然愛好家、カップル、小学生以上の体力のあるファミリー。 幼児連れのファミリー、高齢者を含む三世代旅行、ドライブ旅行者。

八ヶ岳の揚げパンを目指して最高の旅を計画しよう

今回は「八ヶ岳 揚げパン」というキーワードをテーマに、全く異なる魅力を持つ二つのスポットを深掘りしてご紹介しました。

自分の足で一歩一歩山を登り、苔の森の空気を胸いっぱいに吸い込んだ後に食べる高見石小屋の揚げパンは、単なるカロリー摂取ではなく、心を満たす「ご褒美」です。その味は、きっと一生の思い出に残るでしょう。一方で、ハイジの村の桔梗信玄餅揚げパンは、八ヶ岳山麓の清々しい空気の中で楽しむ、家族みんなが笑顔になれる素敵なスイーツです。

どちらも、八ヶ岳という豊かな土地が生み出した素晴らしいコンテンツであることに変わりはありません。ぜひ、今回の記事を参考にして、あなたの旅のスタイルや同行者にぴったりのプランを立ててみてください。

八ヶ岳揚げパン旅のまとめとチェックポイント

最後になりますが、高見石小屋へ行かれる際は、山の天気が変わりやすいこと、そして持ち帰り用のタッパーの準備をお忘れなく!安全で美味しい、最高の八ヶ岳旅になりますように。

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